乳歯の虫歯が気になり来院されたお子さまの症例
小児歯科では、お子さまの成長に合わせた虫歯の治療や予防を行います。乳歯は永久歯に比べて歯の質がやわらかいため、虫歯ができると進行が早いという特徴があります。
また、乳歯の虫歯をそのままにしておくと、永久歯の生え方や歯並びに影響することもあります。そのため、早期発見・早期治療がとても大切です。
ここでは、当院で行った小児歯科治療の症例をご紹介します。
来院時の症状
今回ご紹介する患者さまは、5歳のお子さまです。
保護者の方が仕上げみがきをしている際に、奥歯に黒い部分を見つけたことがきっかけで来院されました。
来院時には、次のような状態が見られました。
・奥歯に黒い虫歯が見える
・甘いものを食べたときに少ししみることがある
・歯みがきを嫌がることがある
保護者の方も「虫歯かもしれない」と心配されており、詳しい検査を希望されました。
検査と診断
まずはお子さまが歯科医院に慣れるように、無理のないペースで診察を行いました。
検査では次のような確認を行います。
・歯の表面の状態
・虫歯の有無
・歯ぐきの状態
・歯並びや噛み合わせ
診察の結果、乳歯の奥歯に 初期〜中程度の虫歯 が確認されました。
このまま放置すると虫歯が進行する可能性があるため、虫歯の部分を治療することになりました。
当院で行った治療
お子さまの不安をできるだけ減らすため、治療は段階的に行いました。
虫歯の除去
まず虫歯の部分だけを丁寧に取り除きました。
小児歯科では、お子さまが怖がらないように声かけを行いながら治療を進めます。無理に治療を進めるのではなく、お子さまのペースに合わせることを大切にしています。
詰め物による修復
虫歯を取り除いた部分には、歯科用の樹脂(コンポジットレジン)を詰めて歯の形を回復させました。
この材料は歯の色に近いため、自然な見た目に仕上がります。
フッ素塗布
虫歯治療の後には、歯を強くするために フッ素塗布 を行いました。
フッ素には次のような効果があります。
・歯の質を強くする
・虫歯になりにくくする
・初期虫歯の進行を抑える
特に成長期のお子さまには、定期的なフッ素ケアが効果的です。
治療前の状態
来院時の歯の状態には、次のような特徴が見られました。
・奥歯の溝の部分に虫歯
・歯みがきが届きにくい部位
・歯垢(プラーク)の付着
乳歯の奥歯は溝が深く、食べかすが溜まりやすいため虫歯ができやすい場所です。そのため、虫歯の治療だけでなく予防も重要になります。
治療後の経過
治療後は次のような状態になりました。
・虫歯部分の改善
・痛みや違和感の解消
・自然な歯の見た目に回復
最初は緊張していたお子さまも、治療が終わるころにはリラックスして診察を受けられるようになりました。
今回の症例では、次のような治療スケジュールとなりました。
治療期間:約1〜2週間
通院回数:2〜3回
お子さまの虫歯の状態によっては、もう少し回数が必要になる場合もあります。